恐怖の伝道師、怪談の語り部として確固たる立ち位置を獲得しているタレントの稲川淳二（６３）が８日、都内で“節電”ゲリラ怪談イベントを開催した。「超こわい話」シリーズの最新ＤＶＤ「赤い部屋／青い部屋」の発売（２２日）を記念したもので、すでに「ｉＴｕｎｅｓ　Ｓｔｏｒｅ」では先行配信されている。

　怪談とホラーの違いを切々と語り始めた稲川は「ホラーはあり得ない話だが、怪談は心の闇を物語っている」と怪談が内包する魔力をアピールし、日本に伝わる河童伝説や開かずの間の話、座敷わらしなどについて、次々に解説を加えていった。

　イベントでは、「赤い屋根」に収録されている「蚊帳の屋根」を実演。会場を埋めた１００人近い観客に息をのませた。

　暑い夏に需要が高まる稲川怪談と冷房だが、自身はまだエアコンを使っていないと明言。「日本の文化はすごい。感性で暑くもなれるし、寒くもなれる。怪談で節電、やってみようじゃないですか」と「超こわい話」の冷却効果を期待させた。