山内賢さん通夜…藤竜也ら300人が参列
24日に肺炎のため亡くなった俳優の山内賢(やまうち・けん、本名・藤瀬賢晁=ふじせ・のりあき)さんの通夜が25日、東京都杉並区の和田堀廟所でしめやかに営まれ、俳優の藤竜也(70)と女優の芦川いづみ夫妻、女優の松原智恵子(66)、和泉雅子(64)、歌手の舟木一夫(66)ら約300人が参列した。
剣岳をバックに撮影した2002年の写真が遺影として飾られ、棺(ひつぎ)の上には愛用のジャケット、山内さんの母親の写真、次男(24)が制作したゼロ戦の模型が並べられた。
喪主で妻の敦子(あつこ)さん(56)が通夜後、取材に応じ、「地元の方や芸能人の方がいっぱいお見えになって、彼が愛されていたんだなと実感しました」と涙ながらにあいさつ。今月13日に緊急入院するまでは「抗がん剤も放射線の治療もあまり副作用がなかった」と明かし、「(急に)あの世に行くとは思ってなかったようで、本人が一番びっくりしていると思います」と故人の思いを代弁した。
「真面目で几帳面」な性格だったと振り返り、「いろんなことを学習させてもらいました。子どもたちが、『Wikipedia(ウィキぺディア)』ではなく『山ぺディア』って言うくらい、物を知っていた。何でも聞くと、何でも出てきました」と博学だったことも告白。
戒名は「常慶院高岳賢尚居士(じょうけいいんこうがくけんしょうこじ)」で、崇高な志を持って人生を乗り越えてきたという意味が込められている。