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徳永英明「歌で皆さんを支えていきたい」

2011年11月27日 23:22
徳永英明「歌で皆さんを支えていきたい」

 歌手の徳永英明(50)が27日、埼玉・さいたまスーパーアリーナでデビュー25周年を記念した全国ツアー「Hideaki Tokunaga 25th Anniversary Concert Tour 2011 VOCALIST&BALLEDE BEST」のファイナル公演を行った。

 5月の埼玉・川口リリアホール2DAYSからスタートし、6カ月にわたり全49公演が行われたロングツアー。ファイナルのさいたまスーパーアリーナ2DAYSでは3万人を動員し、総計18万人を動員した。

 この日は、大ヒットアルバム『VOCALIST』に収録されている中島みゆきの名曲「時代」からスタート。東日本大震災以降、再度注目の集まっているこの楽曲を徳永ならではの繊細かつ伸びやかなボーカルで歌い上げ、1曲目から会場を徳永ワールドに包み込んだ。

 2曲目以降は「抱きしめてあげる」「ハナミズキ」「輝きながら…」「いい日旅立ち」「春の雪」「卒業写真」「青い契り」といった具合に、オリジナル楽曲とVOCALISTシリーズのカバー曲を交互に披露。「最終日は特別。このポジティブなエネルギーが天に昇り、全国に降り注いでくれればと思います。きょうも精いっぱい歌います!」と思い入れを明かした。

 後半はオリジナル曲「君をつれて」から「夢を信じて」「翼をください」と観客総立ちの盛り上がりを作りつつ、人気曲「LOVE IS ALL」では会場全体のあまりの大合唱に徳永自身もビックリし、歌の途中に「すげぇ!」と叫ぶ場面もあった。

 MC(曲間トーク)では、「3月11日の震災で今回のツアーのセットリストを考え直しました。『時代』で始まり、『LOVE IS ALL』まで続く流れになったのも、あの日がきっかけでした。以降、ツアー全公演を“一本一生”、毎回がラストのつもりで歌ってきました。これからも自分の歌で皆さんを支えていきたいと思います!」と誓った。

 ラストは自身のデビュー曲「Rainy Blue」を披露。
 アンコールでは、メンバー全員がステージ前に並び、ツアーファイナル恒例の一本締めから、この日のみのスペシャル演出として通常のコンサートでは披露することの少ないコアファンに人気の高い80年代〜90年代発表のオリジナル楽曲を、「太陽がいっぱい」「情熱」「負けるな」「君の青」と立て続けに披露。1万5000人を歌の力で興奮の渦に巻き込みながら、全20曲で千秋楽を飾った。