桐谷美玲“疑問”を告白「なぜ千葉で?」
映画「ツナグ」(平川雄一朗監督、10月6日〜)の完成披露試写会が11日、都内で行われ、俳優の松坂桃李(23)、女優の樹木希林(69)、桐谷美玲(22)らが舞台あいさつを行った。
たった一度だけ死んだ人と会わせてくれる案内人を演じた松坂は「僕たちが作った作品を今回、皆さんにいち早くお届けできると思うとうれしいです」と喜びのあいさつ。祖母役の樹木も「目に見える世界しか信じられない時代になりました。ちょっとこの映画を見て、目に見えない世界と交信して、感応していただけたらと思います」と語った。
俳優・佐藤隆太(32)が演じたサラリーマンの行方不明の婚約者役を演じた桐谷も「この映画を見て温かい気持ちにさせてもらったし、身近な人に感謝の気持ちを伝えたいと思いました。皆さんにもそういう思いが伝われば」とにっこり。
作品は「謎の死を遂げた両親への疑問」「伝えられなかった母への後悔」「裏切られた親友への殺意」「信じ続けた婚約者への愛」といったエピソードで構成されており、キャストは「疑問」、「後悔」、「殺意(イラっとしたこと)」、「愛」に関するエピソードを紹介するよう求められた。
松坂は「愛」をあげ、「この作品で監督の愛をすごく感じました。キャストの皆さんも役に愛情をこめていて、自分も愛情をこめて演じることができた。この映画は僕にとって愛に包まれた映画だと思う」としみじみ。
桐谷は、「疑問」「後悔」「愛」の3つにからめ、「わたしは千葉でスカウトされたんですけど、なんでこんな田舎の千葉でスカウトされたのか(所属事務所に対して)“疑問”です。仕事を始めてみてすごく楽しかったけど、高校との両立がすごく大変で少しだけ“後悔”したこともあった。でもこういう“愛 ”の詰まった映画に出られてよかったな」と自身の歩みを振り返りながら、今作との出会いに感謝した。