藤井フミヤ「90歳でも歌えるなら、歌う」
歌手の藤井フミヤ(50)が26日、東京・明治神宮拝殿前で「第62回 伊勢神宮式年遷宮奉祝『鎮守の里』コンサート」を開催した。
同所で歌手がコンサートを行うのは、今回が初めて。
開演前に取材に応じた藤井は、子どもと共に年に何十回も同所を参拝していることを明かし、「非常に光栄に思っています。遠い昔も、同じ空の下でその時代の人たちが行き来していたのを感じる」と格別な思いを明かした。
自身も50歳の節目を迎え、「完全にゴールに向かっている年ですよね。ゴールがどこか分からないけど、毎日を大切にしたいと思う」としみじみ。「あと何枚アルバムを作れるか分からないので、慎重に真面目に、昔のように『勢いで』というより、きれいに設計図を書いて、という感じで1曲1曲を駄作にならないように真剣に作っている」とクリエイティブ作業に対する心境の変化を語った。
「式年遷宮」は20年に1度、社殿を新しく造り替え、旧殿の神体を移し替える式典。
藤井は同式典に3回出席している人物がいる、というエピソードを語り「(自分にとって)3回目は90歳だね。参加できたらいいですね。それを心の支えとして頑張っていこうかな。90歳でも歌えるなら、歌っていたいと思う」と“生涯現役”への意気込みをのぞかせた。
コンサートでは雅やかな空気の中、「鎮守の里」など7曲を披露した。