高良健吾、愛すべきおかしな青年は狙いナシ
「第25回東京国際映画祭」に特別招待作品として出品されている映画「横道世之介」(沖田修一監督)が27日、上映日を迎え、主演の高良健吾(24)が会場の東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台あいさつを行った。
嫌みのないずうずうしさと底が浅いのか深いのか測りかねる言動で人を引きつけ、頼みごとは断れないお人よしな主人公・横道世之介と周囲の人たちの青春時代が描かれている。
沖田監督作は4度目の出演となる高良は「沖田組は自分が生き生きしていられる場所」と、監督への信頼度は絶大。世之介は愛すべきおかしな青年で、太陽のかぶり物をかぶってサンバを踊るなどクールなこれまでのイメージを一新させる役どころだが、沖田監督のもとで「面白いと思うシーンで世之介という役が狙っていていやらしく見えたら嫌だなと思っていて、世之介が素直に反応しているのがいいはずで、逆に狙わないようにしました」とのびのび演じることができたという。
恋人の祥子役を演じた女優の吉高由里子(24)とは「蛇にピアス」以来、5年ぶりの共演になる。
高良はあえて演技の打ち合わせなどはしなかったようで、「1回だけ『ここはこうして、その後こうする?』みたいにしたら、途中ですごく恥ずかしくなってきちゃって…。演じる前に全部決めちゃっていいのかってダメなことをしている気分になったので」と語った。
2013年2月23日公開。