歌手の伊藤美裕（２５）が１７日、都内でライブ「伊藤美裕のミユゼミＩＶ（フォース）〜あたらしい歌謡曲〜」を開催した。

　昭和のスタンダードとして親しまれている歌謡曲の名曲を、そのルーツや時代背景などを学習しながら披露するコンセプトライブで、４回目となる今回のテーマはフォークソング。「歌を通して若い人たちが自由を勝ち取っていく…。それを歌で表現していることがすごくかっこいいと思って、勉強して、やってみようかなと思いました」と話す伊藤は、ステージで岡林信康「友よ」、吉田拓郎「結婚しようよ」、中島みゆき「時代」のほか、２７日発売の新シングル「あなたの花になりたい」など全２２曲を歌い上げた。

　フォークの名曲に込められた時代の“熱”は相当なものだったようで、「岡林信康さんの『友よ』という曲では、若い人たちが新宿西口広場で集まって運動していた時に、集会の最後に歌った曲ということで、動画サイトで映像を見ていたら、若者のパワーをもろに感じとることができました」としみじみ。

　自身の新曲についても「歌謡曲は“はやりうた”。（自分も）時代を反映する、必要とされる歌を歌っていきたい。今、愛とかきずなとか叫ばれている時代にみんなが不安な気持ちとか持っていると思います。そんな中で今回の新曲で『一人じゃないよ』って歌を通して言えたらうれしいです。人によって受け取り方が違う曲なので、いろんな人の心にすっと入っていけばいいと思います」とアピールした。

　また、この日は夏フェス「伊藤美裕のミユダマ〜２０１３夏の歌謡祭〜」を８月３１日に東京・吉祥寺スターパインズカフェで実施することも発表した。