小野リサにブラジル最高勲章「本当に光栄」
ブラジル出身のボサノバシンガー、小野リサ(51)が20日、ブラジルの最高勲章のひとつである「リオ ブランコ国家勲章」を叙勲し、東京・北青山のブラジル大使館で行われたセレモニーに出席した。
1989年のデビュー以来、ボサノバ音楽で日本とブラジルの橋渡しになった功績が、ブラジル政府に認められた。
叙勲の栄誉を「本当にうれしく思っています」と喜び、「ずっとブラジル音楽のボサノバを歌ってきましたけど、私はボサノバファンの1人でもあるので、自分の好きなことをずっとやらせていただいて、しかもこんな勲章をいただいて本当に光栄です」と続けた。
セレモニーでは、ボサノバのスタンダードナンバー「パストリーニャス」など3曲を披露した。ステージの目の前の席では、小野の母親が楽曲を聞きながら、こらえきれずに涙……。
小野は「昨年、父が亡くなってそれで家族がより一層ひとつになっている。母は長年のいろんな思い出をきっと感じながら父に伝えて…。一番(叙勲を)喜んでいるのは空の上にいる父だったんじゃないかな」と家族の結びつきに思いを巡らせた。