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渡辺謙、自信の推奨「魂を込めた映画」

2013年9月2日 21:11
渡辺謙、自信の推奨「魂を込めた映画」

 俳優の渡辺謙(53)、佐藤浩市(52)、柄本明(64)らが2日、都内で行われた映画「許されざる者」(李相日監督、13日公開)のジャパンプレミアに出席した。

 クリント・イーストウッド監督のオリジナル版「許されざる者」を、日本映画としてよみがえらせた作品。日本の明治維新期で亡き妻のために刀を封印した“人斬り十兵衛”の逃れられない運命を描く。

 渡辺、佐藤、柄本の3人は客席の間を練り歩くパフォーマンスで入場。来場客と握手などをしてふれ合いながらステージへ上がると、大きな歓声で包まれた。

 十兵衛を演じた渡辺は「ここにいるメンバーだけでなく、すべてのスタッフ、キャスト、監督が魂を込めて作った映画です」と自信をみなぎらせ、「見たら何かを感じる強い映画です」とアピールした。

 十兵衛を追いつめる役人・大石一蔵を演じた佐藤は「暴力に特化したバイオレンスな男ですが、それだけでは監督はOKしませんでした。どう皆さんの目に映るのか、楽しみです」とにっこり。

 十兵衛の昔の仲間・馬場金吾を演じた柄本は「監督とは3本目ですが、本当にしつこい。いろいろ大変なところもありましたが、俳優としてはそういう監督の到来を待っていたので、幸せな時間でした」と撮影を振り返ると、ほかのキャストは大きくうなずいていた。

 李監督は「よく粘る、しつこいと言われますが、褒め言葉だと思っています。たくさんの見せ場をキャストが作ってくれました。個人的にはエンドロールが一番の見どころだと思っています。キャスト、スタッフ全員の名前が出ています。血と汗と涙でできている、情熱がなければできなかった映画です」と締めくくった。

 「第70回ベネチア国際映画祭」、「第38回トロント国際映画祭」に続き、「第18回釜山国際映画祭」ガラプレゼンテーション部門への出品も決定した。