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常盤貴子、大林映画で変化「人っていいな」

2014年5月17日 17:54
常盤貴子、大林映画で変化「人っていいな」

 俳優の品川徹(78)、女優の常盤貴子(42)、大林宣彦監督(76)らが17日、都内で映画「野のなななのか」の初日舞台あいさつを行った。

 元病院長で風変わりな古物商を営む鈴木光男(品川)が92歳で他界し、散り散りに暮らしていた鈴木家が故郷の北海道芦別市に戻ってくる。そんな中、謎の女・清水信子(常盤)が現れ、光男の過去があぶり出されるという“なななのか(四十九日)”の物語。

 大林監督は登壇直後、会場を見渡し「いやぁ、うれしいな。芦別という小さな里で作った自主制作(映画)。さらに配給も自主制作という小さな映画ですが、きょうは大きな配給会社の方が応援で助けてくださって…」と喜びをかみ締め、「何よりも、会場を埋めてくださった皆さんが応援団です!」と感謝した。

 「この映画で変わりました」と切り出したのは常盤。それまでもずっと頑張ってたつもりだし、人を大切にしていたつもりなんですけど、この映画に出会って撮影をさせていただいて完成して…すべての中で私は本当に、人っていいなって。ありきたりで、どこにでもあるような言葉になってしまうんですけど、でも、あらためて、人っていいなと思いました」としみじみ語り、「ネガティブな気持ちって、一対一な気がするんですけど、プラスのエネルギーは倍々で広がって、周りにいる人たちもハッピーにさせてくれるんだと驚きました」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 どう演じるか迷いながら撮影に入ったという品川は「監督に『この鈴木光男という男は、女々しいですね』って言ったら、間髪を入れず『女々しさというのは男のためにある言葉なんだ』って監督がおっしゃる。それが僕はヒントになって光男をやる心構えが広がった」と現場でのやり取りを明かした。