峯田、本番2日前…台本がどんどん変わる夢
ロックバンド、銀杏BOYZの峯田和伸(36)、俳優の池松壮亮(24)がダブル主演で兄弟を演じる舞台「母に欲す」(10日初日)の公開けいこが9日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われた。
2人はけいこ前に、作・演出の三浦大輔氏(38)、父親役の俳優田口トモロヲ(56)と一緒に会見した。
「息子にとっての母親」をテーマに描いた作品で、三浦氏は「これはいわゆるマザコン讃歌。こういう思いは息子は誰でも抱えていると思う。そういうところを見てもらえたらな」と見どころを説明した。
初舞台で兄役を演じる峯田は「きのうの夜2時すぎに、三浦さんから『ごめん、峯田くん。追加でせりふを入れて』って言われて、そこから眠れなくて。台本がどんどん変わっていく夢を見て、俺もどうしたらいいか分からないまま朝を迎えた、というきょうです」と苦笑い。
今の心境を「ライブの前の日の気分ときょうはすごく近くて、でも(舞台は)初めてのことが多くて、ホントやってみないと分からないなっていうところ。頑張ります」と緊張ぎみに語った。
弟役の池松も「ベストを尽くします」と言葉少な。
お互いの印象を記者から質問されると「一言、二言じゃ、峯田さんの魅力を語れない。本当に尊敬してます」と池松。峯田は恐縮しながらも「ありがとう」とにっこり受け止め、池松が自分の山形にいる弟に似ていると話す。
「池松くんという役者を、尊敬しています。今回、弟が池松くんでよかった。本当に助けられました。これから(本番が)1カ月ありますけど、頑張ります」と意気込みを伝えた。
田口が03年に初監督を務めた「アイデン&ティティ」で峯田は主演。以来、田口は峯田から「東京のお父さん」と親しみを込めて呼ばれているという。
“役者峯田”について田口は「峯田くんの素晴らしいところは全身全霊でガチンコでどんな場面にも挑んでいくところ」と称賛し、「あとは、けがをしないでこのチームで最後まで完走できたらいいなと思っています」と語った。