１９日に初日を迎えるスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」の公開を記念した「米林宏昌原画展」が１８日、東京・池袋の西武池袋本店で開幕した。

　「キャラクターを大切にした」という米林監督が、子どもたちに夢が伝えられるようにとの思いを込め、「絵が好き」という純粋な気持ちも表現するため過去の未公開美女画など１００点以上を展示している。

　スケッチブックにラフに描かれたキャラクターや、アニメーターが資料として使用するコンテなどを一般公開したことについて、米林監督は「プラベートな絵は、恥ずかしい…」とはにかむ。「でも、コンテとか、普段は見られないようなものを見るという楽しみがあると思う」と原画展の意義を語った。

　原画展初日のきょうは、米林監督のサイン会が開催された。
　その場で１人ずつ、ファンの指定するキャラクターの絵を即興で書き、５０人以上のファンと交流した。

　「思い出のマーニー」は、あす公開される。
　「ここまで企画を立てて、２年をかけて作った。（作品を見た）皆さんがどう思うか…緊張しています」と公開直前の思いを率直に明かし、「いい話だと思うので、ぜひ見て。（主人公の）杏奈に心を寄り添わせてほしい」と笑顔を見せた。

　スチール撮影時、カメラを向けると米林監督は「はい、マーニー！」と掛け声をかけにっこり。「（掛け声を）はやらせたいんですけどね〜」といたずらな笑顔を浮かべた。

　原画展は２８日まで同所で。