登場曲は「RED」ヒットメーカー手がける
ロックユニットのB’zが米・大リーグ・ヤンキースから8年ぶりに古巣の広島東洋カープに復帰した黒田博樹投手(40)の登場曲を書き下ろしたことが、分かった。
2月にロサンゼルスで黒田投手とB’zの松本孝弘が食事をともにする機会があり、そこで意気投合。翌々日に黒田投手が直に登場曲の制作を依頼。快諾したB’zは全国ツアーの合間を縫い、復帰を飾る「RED」を完成させた。
松本は「開幕まであまり時間がなかったのですが、このオファーはミュージシャンとして興味深く、良い楽曲ができそうな予感はありました。カントリーミュージックの代名詞的な楽器、バンジョーのリフから始まるのはアメリカから帰ってきたサムライといった感じのイメージです」と語る。
稲葉浩志も「特定のアスリートのための作品作りは初めてだったので非常に新鮮な気持ちでやらせてもらいました。どんな試合でも粘り強く寡黙に投げるという、男なら誰でもしびれるような黒田投手のイメージがありますが、他人には見せないであろう葛藤なども想像しながら言葉を選びました。単なる黒田投手のテーマソングではなく、それを歌う私や聞き手も自分を投影できる、B’zの作品になったと思います」と話している。
高校時代からB’zを聞いていたという黒田投手は、完成した楽曲について「曲、歌詞ともに本当にかっこよく気に入りました。感謝の気持ちでいっぱいです」と喜び、「いいピッチングをして少しでも恩返しができたらと思います」と意欲を語った。