【続報】小山三さん旅立ち、鶴瓶「寂しい」
落語家の笑福亭鶴瓶(63)、歌舞伎俳優の片岡孝太郎(47)、中村扇雀(54)らが8日、東京・宝仙寺で営まれた歌舞伎俳優の中村小山三さん(享年94)の通夜に参列。報道陣の取材にも対応した。
小山三さんとの出会いがテレビ番組のインタビューという鶴瓶は、女形として数々の舞台を踏んだ故人を「あの方がいないのは寂しい」とポツリ。
「ときどきセリフを忘れるけど、(それが小山三さんの)味で、絶対に必要な人。(他の歌舞伎俳優が)なんぼ年を取ってもあの味は出ない」と、しみじみ語った。
孝太郎は「寂しいというか、(芸事について)聞く先生がいなくなったのは、弟子とか関係なく正直、怖い」と落胆。現役最高齢の俳優ながら「90(歳過ぎ)であのかわいらしさ、あの魅力はなんなんでしょう」と故人を回想した。
小山三さんは歌舞伎のメークをする時に必ずつばを手のひらにつけるそうで、孝太郎は「ペッペッって吐くのが嫌で、嫌で…。もう忘れられないですよね」と笑いながら思い出話を明かした。
扇雀は小山三さんに「(天国の)哲明(のりあき=18代目勘三郎さん)によろしくと言ってくれ」と伝言を頼んだという。