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森山未來、愛媛の芝居小屋でダンス公演開催

2015年6月9日 17:03
森山未來、愛媛の芝居小屋でダンス公演開催

 芝居小屋「内子座」(愛媛県喜多郡内子町)の創建100周年記念事業に関する記者発表会が9日、都内で開催され、俳優の森山未來(30)が駆けつけた。
 
 「内子座」は大正5年に創建された有形文化財の芝居小屋。2016年2月に創建100周年を迎えるにあたり、狂言や演劇、落語などさまざまな催しを上演していく。

 ダンサーとしても活動する森山は今年7月11、12日にダンス公演「Judas,Christ with Soy」を開催する。さっそく下見も済ませており、古き良き時代の趣を残す「内子座」について「100年の歴史が積み重なった強さを感じながらも、空気の“抜け”の良さがある。今も生きている空間という感じがした」と好印象を持った様子だった。
 
 同所の空気感を作品に反映させるため、森山は約1カ月前から現地入りする予定。
 
 「東京でけいこをした後、内子でパフォーマンスをすることもできるんですけど、地域ごとに持っている空気感は違いますから。まだまだ日本にはさまざまな“匂い”(空気感)が散らばっていると思うし、そこで同じ人間が同じ作品を作るにあたって色づけが微妙に変わったりして、見たことがないものが生まれるかもしれない。そういうことも楽しみたい」と滞在公演の意義を語った。

 「Judas,Christ with Soy」は太宰治の小説「駆込み訴え」をベースに創作したパフォーマンス作品。
 文化庁の文化交流使として2013年10月から1年間、イスラエルの劇団で活動した際、現地で上演したものでもあり、「何かしらの形で日本に作品を還元できないかと思いましたし、内子でやったらこの作品がどう変化していくのだろうという興味も持っています」と題材を選択した理由を明かした。