５人組バンド、サザンオールスターズが全国ライブツアー「おいしい葡萄の旅」の最終公演を１８日、東京・日本武道館で行った。

　同所での公演は２２年ぶり。アルバム「葡萄」収録曲を中心に３時間半にわたり、３７曲を披露し、１万２０００人のファンを魅了した。

　日本武道館は、ボーカルの桑田佳祐（５９）の敬愛する英バンド、ザ・ビートルズが１９６６年に日本初公演を行った、ロックの聖地。

　桑田は「武道館といえば、４９年前にかのビートルズが来日してライブを行った場所です」と言及し、ビートルズにちなんでメンバーを展開した。

　ドラムの松田弘（５９）を「リンゴ・スターです」、ベースの関口和之（５９）を「ポール・マッカートニーです」、パーカッションの野沢秀行（６０）を「ジョン・レノンです」と、紹介。さらにキーボードの原由子（５８）を「ジョン・レノンの恋人、小野妹子です（笑）」と“オノ・ヨーコ”にからめたボケを入れつつ紹介し、笑いを誘った。

　メンバー紹介が終わると、桑田は「曲、やっちゃおっか」と言い、ザ・ビートルズへのオマージュを込めて「ＨＥＬＰ！」を完コピで演奏。会場全体から温かい拍手があふれた。

　１０年ぶりの全国ツアーを完走し、桑田は「命ある限りみなさんとこうやって逢瀬を重ねていきたいと思います」と、ステージでの再会を誓った。