歌碑建立細川たかし「持ち帰らないように」
デビュー40年を迎えた演歌歌手の細川たかし(65)が14日、山梨・南アルプス市で楽曲「北岳」の歌碑建立記念式典に出席した。
朝から雨が降る中、同曲を手掛けた作詞家の志賀大介さんや作曲家望月吾郎さん、関係者や約1000人のファンが詰めかける中、細川は、「北岳」の歌詞がつづられた歌碑=天地180メートル、幅210メートル=を除幕。新曲「北岳」、「北酒場」「矢切の渡し」など全6曲を歌唱した。
細川は「北岳が二番目に高い山だとは知りませんでした。北岳の南アルプス市を知らない人も多いだろうし、この歌が南アルプス市を知るきっかけになってくれればうれしいです。今回は、市長をはじめ、地元の方々の熱意を感じました。歌碑も作ってくださって、北岳周知の一翼を担えればうれしいです。『北岳ってすごいんだな』、そう知ってもらうのにもこの歌がもっともっと広まればいいですね」と意欲を明かした。
その後、開かれた交流会では、サプライズで「やまなし大使」と「南アルプス市観光大使」の大役を拝命した。任命状を受け取ると、「この歌碑を大事にしてくださいね。間違っても歌がうまくなろうと思って削って持ち帰らないように…」とジョークを交えて呼びかけ、「この『北岳』が富士山の次に高い山だということは意外と知られていないので、ぜひともそれをアピールしていきたいですし、全国の方々に浸透させたいですね。40周年の大きな歌をこういう素晴らしい会場で歌えたこと、そして歌碑ができたことは本当に喜ばしいことです」と感激を語った。