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つんく♂  がんを経験して若い世代に伝えたい “早めに検査” “勇気を持って休む”

2022年11月17日 22:10
つんく♂  がんを経験して若い世代に伝えたい “早めに検査” “勇気を持って休む”
イベントに登場したつんく♂さん
喉頭(こうとう)がんを経験した音楽プロデューサーのつんく♂さん(54)が17日、タレントのヒロミさん(57)とイベントに登場し、“早めに検査すること”の重要性について訴えました。

つんく♂さんらが登場したのは、“早期すい臓がん”の検知を世界で初めて可能にした検査キット『N-NOSE plus すい臓』の発表会です。

2014年に喉頭(こうとう)がんが見つかり、その後、声帯を摘出する手術を受けたつんく♂さん。この日は、チャットに文字を打ち込む形式で様々な思いを伝えました。

■“後手後手に” 早めにしなかった検査への後悔を語る

つんく♂さんは、がんが見つかった当時について、「本当に忙しく、タレントとしての仕事もあったし、プロデューサーとしてのレコーディングなんかも多かったんです。デモテープを完成させるために僕が自分で仮歌をたくさんレコーディングしてました。スケジュールに入れないと病院にも行けなかったので、月に一回くらいのペースで喉を診てもらってましたね。ただ、ある時期からなんとなく調子の悪い日が続いて、もっと詳しく調べてほしいって生検したらガンが見つかりました」と振り返りました。

そして、「たんなる疲労なのか、老化なのか、悪性なのか、自分でもなかなか判断出来ないんですよね。病院が頼りではあるんですが、お医者さんでも担当の先生がずっと診てても100%見つけられるものでもないと思いました。だから結局検査するしかないんですが、仕事とのタイミングとか気になって、後手後手になったりしますよね。今、思えば命より大事な仕事はないので、とっとと検査すればいいってわかるんですがね。とはいえ、声帯を生検するとなると一週間~三週間くらいの休養が必要になったりするので、いつ検査をしたら影響が少ないかなあって考えてしまいますよね。」と後悔していることを明かしました。

■若い世代に伝えたい “勇気をもって休む”“早めに検査”

がんを経験したからこそ、“早めに検査すること”が大事だというつんく♂さんは、「病気じゃないに越したことはない。これが大前提ですが、やっぱ体調わるいな~ここんとこ調子悪いな~。いろいろ自分の異変を感じると思うんです。なんとなく不調がつづく時でも、なんかがんばっちゃうじゃないですか。昭和の時代はそういう奴がかっこよかったのかもしれませんが、これからの時代は勇気を持って休む」と若い世代へアドバイスを送りました。

さらに、つんく♂さんは、「僕は自分を振りかえって思うのは3ヶ月くらい休んだって長い人生からしたら大した問題じゃないって思います。結果僕のように大事な声を失うことを考えたら3ヶ月なんか一瞬ですよ」と検査の重要性を訴えました。

つんく♂さんの言葉に、ヒロミさんは「昭和の時代は本当にちょっと熱があろうがなんだろうが、“現場で倒れろ”っていう時代だったので、だけどいまはそういうのはなくなってきたのもあるし、やっぱり、つんく♂が言うように、ちょっとしたことでも検査を受けるっていうね」と共感しました。

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