渡辺謙&南果歩、パルコ劇場で休館の手締め
俳優の渡辺謙(56)、妻で女優の南果歩(52)らが7日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われた「パルコ手締め会」に出席した。
渋谷PARCOの建て替えに伴い、この日の渡辺と南が出演した朗読劇「ラヴ・レターズ」の千秋楽をもって、同劇場は43年の歴史にいったん幕を下ろした。手締め会には、劇場にゆかりのある落語家の立川志の輔(62)、俳優の佐藤隆太(36)、女優の志田未来(23)らも登壇。志の輔の音頭で、三本締めを行った。
35年前に同所で上演された劇作家の唐十郎作×蜷川幸雄演出の舞台「下谷万年町物語」が、自身にとって所属劇団以外の舞台への初出演作だったという渡辺は、「中日ぐらいで逃げ出したくなった」と当時の苦労を振り返り、「でもその後、どんどんお仕事をいただくようになった」としみじみ語った。
2013年には、同劇場で上演した三谷幸喜作・演出の「ホロヴィッツとの対話」に主演した。
「それがあってブロードウェーからの仕事もやってみようと思えた。ここに立つと次の扉が開く。縁起のいい劇場ですね」と感謝の思いを明かした。
3年半後には、新しいパルコ劇場がオープンする予定。「また呼んでもらえるように『See You!』と言いたいな」と劇場に短い別れの言葉をかけた。
ラスト公演を飾った南は、出番前の緊張が普段の舞台よりも大きかったと明かす。
夫の渡辺を相手役に「ラヴ・レターズ」を演じるのは2度目で、「素晴らしい戯曲なので、舞台に立っている間は夫婦共演ってことは忘れていました」と笑み。「でも、これからは(夫婦共演は)避けたいな」と続け、笑いを誘った。