落語家の桂雀々（５６）に弟子入りした俳優の伊原剛志（５３）が３日、東京・隼町の国立演芸場で落語家デビュー。落語「動物園」を持ち時間１５分でしゃべり切り、３００人の観客の喝采を浴びた。

　もともと上方落語が好きだったそうで、伊原は「今年のゴールデンウィークに師匠（＝雀々）の高座を大阪で見て、入門願いの手紙を書きました」と回想。
　「突然の手紙が熱い文面だった」と受け止めた雀々は、「中途半端にしちゃいけないと思い、すぐ電話して会って、とんとん拍子でした」と受け入れ態勢を整えた。

　二枚目な５３歳の新弟子に「いかんせんカッコいい。けいこを４回しましたが、悔しいくらいカッコいい。落語家としてカッコよすぎるのもどうなのかな」と雀々。
　伊原は「自分の“三”の部分を表現していきたい」と愛きょうたっぷりに切り返した。

　上方落語で人を楽しませたい、という伊原の思いは強く、「将来はロサンゼルスで英語落語もやりたい。たくさんネタを覚えて、頑張りすぎて師匠の前に出過ぎないようにして、落語家の伊原剛志を確立したい」と、きりり。
　なお、芸名は、「雀々や大々（じゃくじゃくやだいだい）」と「雀々や剛々（ごうごう）」が準備されていたが、観客にはかった結果、拍手で「雀々や剛々」に決定した。