菊五郎、初春歌舞伎は「おせち料理のよう」
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初春歌舞伎公演「通し狂言 しらぬい譚(ものがたり)」が3日、東京・国立劇場で初日を迎え、歌舞伎俳優の尾上菊五郎(74)、中村時蔵(61)、尾上松緑(41)、尾上菊之助(39)が開演前に同所で鏡開きを行った。
国立劇場開場50周年記念公演で、幕末から明治初期にかけて流行した奇想天外の長編小説「白縫譚」を題材とした新作。
監修も手掛ける菊五郎は「序盤から大詰めまで、おせち料理のようにいろいろなものが出てきます。お正月歌舞伎を堪能して、楽しんでいただきたいと思います」と、あいさつ。
時蔵が「歌舞伎独特の技法がふんだんに盛り込まれております。早替えですとか、宙乗りですとか…」と内容をちらつかせると、開演前のネタバレを避けたい菊五郎が体を使って時蔵を制止し、笑いを誘った。