スタジオジブリ作品の世界観を体験できる「三鷹の森ジブリ美術館」（東京・三鷹市）が１４日、来場者１０００万人を突破し、同所でセレモニーが行われた。

　２００１年の開館以来、１５年目で達成。日時指定の予約制というスタイルで、１日２４００人を迎えてきた。
　同館の中島清文館長（５３）は「毎日予約が完売する。奇跡的なことだと思います」と感無量の様子で、「ジブリ作品やジブリ美術館を応援してくれた人に感謝しかありません」と伝えた。

　同館館主でもある宮崎駿監督（７６）には一昨日、１０００万人突破の見通しについて報告したそうで、「『どうもありがとう』『うれしいです』と言っていましたね」と中島館長。
　現在、宮崎監督は同館のみで公開される１０本目の短編アニメ「毛虫のボロ」の制作に取り組んでいる。進行具合について中島館長は「遅々として進んでいます」とユーモアたっぷりに説明。「いつ完成かは出ておりません」と、気長に待つ姿勢を明かした。

　１０００万人目の来場者は、妻と長男、長女と一緒に大阪市から「初めて」やって来たという永田晃生さん（３７）ご一家。
　清原慶子三鷹市長（６５）と中島館長に記念品を手渡されると「ラッキーです」と大喜びだった。