デーモン閣下の楽曲で羽田氏作詞家デビュー
ヘヴィメタルバンド「聖飢魔II」のデーモン閣下が18日、都内の音楽スタジオでソロアルバム「EXISTENCE」(3月15日発売)の公開レコーディングを行った。
アルバム収録の「Stolen Face」を芥川賞作家の羽田圭介氏(31)が初めて作詞家として手掛け、この日、スタジオでレコーディングの様子を見守った。
かねて聖飢魔IIのファンだったという羽田氏は「(レコーディング風景が)あまりにも現実離れしていて、自分が歌詞を描いたということが信じられない。かつてない感情でニヤニヤしちゃいました」と感激のあまり動揺。閣下に「これが現実なんだよ!」とたしなめられ、笑みを浮かべた。
曲をつける前に先行して作詞をしたそうで、完成した楽曲に採点を求められた羽田氏は「僕が点数をつけるんですか?」と戸惑いながらも迷わず「120点!」と満足顔。閣下に「1000点満点で?」と聞き返されると「そしたら1200点ですよ!」とタジタジになっていた。
ソロアルバムの発売は5年ぶりとあって、新しい風を取り入れるために羽田氏に作詞を依頼。羽田氏から提供された詞には自身の考えと通ずるものがあったそうで「歌われている内容が社会派で、吾輩も10何年前にそういう系統の“説教メタル”という曲をよく書いていた。だから昔の自分が書いた詞を見ている感じがあった」とにっこり。羽田氏にとってほぼ初めてとなる作詞の採点を求められた閣下は「(悪魔の数字)666点!700点満点で!」と賛辞を送った。