勘九郎、晴天の初日…天国の父が喜んでいる
歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)らが出演する「猿若祭二月大歌舞伎」が2日、東京・歌舞伎座で開幕した。
夜の部の「門出二人桃太郎」で長男の波野七緒八くん(5)が三代目中村勘太郎として、二男の波野哲之くん(3)が二代目中村長三郎として、それぞれ初舞台を踏む。
昼の部の上演前、開場を告げる儀式「一番太鼓の儀」が正面玄関前で行われ、勘九郎は晴れやかな表情で「諸先輩方のお力を借りまして猿若祭を催させていただきますこと、本当にうれしく思っております。その中で息子2人の初舞台、これもまた本当にうれしいです」と、あいさつ。
晴天に恵まれたことから「きょうの天気…。これは完全にうちの父親(晴れ男だった故18代目中村勘三郎さん)でございます。空の上からきょうのこの日を喜んでくれていると思います。舞台上で一人でも多くのお客さまを笑顔にして帰すことが使命でございます。私たち親子ともども、一生懸命、(千秋楽の)26日までつとめさせていただきます」と締めくくった。