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【コメント全文】堂本光一、会見で心境語る 願うのは「世界一クリーンな会社」

2023年10月8日 22:45
【コメント全文】堂本光一、会見で心境語る 願うのは「世界一クリーンな会社」
堂本光一さん
KinKi Kids堂本光一さん(44)が8日、出演するミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』の開幕記念会見を前に、1人で会見を行い、現在の心境を明かしました。

堂本さんはこれまで、2日に行われたジャニーズ事務所の会見を受けて、会員制サイトで「これから新たな素晴らしい景色を皆さんと共に見られるよう 我々なりに答えを見つけたいと思っております」とファンへメッセージを送っていました。

■「明言はまだできない」 現在の状況を明かす

――以前、“ジャニー氏の教えが根底にある”とお話しされていた堂本さんですが、ジャニーズという名前がなくなる、看板がなくなることについて、どういうふうにお感じになっていますか?

すごく葛藤はありました。自分のWeb(会員制サイト)でもファンの皆さんにはお伝えしてはいるんですが、自分が知っている彼と違ったりする部分も自分の中ではあったりはするんですよね。それは、自分の中でも認めなければいけないと思いますし、何よりも被害に遭われた方が救われなきゃいけないというふうに思っておりますので。自分もこれまでのことっていうのは、改めなければいけない部分は改めて、自分の中にあるエンターテインメントというものをどう育てていけるかということを、今後、行動をもって示していかないといけないと思いますし、少しずつ自分も前に進まないといけない、その前に何よりも救済されなきゃいけないというふうな思いでいます。

――“事務所の全てが肯定できるわけではない”と話していましたが、その点については?

色んなことを報道・テレビとかで知ることも自分もあったりするんですよね。それを見たときに“何なんだこれは”と思うこともたくさんあったり、被害者の方の言葉を見たり聞いたりすると、“なんてことが起きてたんだ”と、言葉を失うことが起きていますし、今の事務所の在り方、新事務所を立ち上げる方向になっていくとは思うんですけど、まだ詳しいことも少しずつひな型を作っていって、形にしていかなければならない。まず一歩進んだところだと思うんですよ。我々もまだ“じゃあ、その形なら、あれはどうなる?”という疑問はたくさんある状態なので、今後について、“こうするよ”という明言という部分は、今はまだできないでいる状態ではありますね。

しかし、自分たちとしては30年以上、ファンの皆さんと歩んできたものがありますので、ファンの皆さんが一番大事だと思ってますし、ファンの皆さんも応援することだけで誹謗中傷を受けたりするパターンもあると思うんですよ。ですから、ファンの皆さんも救われなければいけないと思いますし、そのためには自分たちが活動をもって示していかないといけないと思っておりますので。この先、何ができるかは色んな事を見極めながらという形にはなると思うんですけど、剛君と一緒に話し合いもしないといけないし、少しずつ一歩ずつ進んでいかなければならないと思っております。

■KinKi Kids改名の可能性を示唆 「剛君とも話しています」

――現時点で、光一さん、もしくはKinKi Kids、どういう契約形態をかんがえていらっしゃいますか?

すごく難しい問題だと思うんですよ。KinKi Kidsは音楽を中心にやってきたグループでもあるので、権利がどういう形になってしまうかとか、そういった説明をまだ聞いていないんですよね。その辺がポイントになってくるのかなと思ってます。たくさん、迷いとかジレンマとか、色んなことがあるんですけど、剛君と一度話した時は、“ジャニーズ事務所でグループ名変えないといけないグループもいるよね”って聞いたときに、そういった意味では、“KinKi Kidsも変えてもいいんじゃないか”っていうところまで実は出ました。

だけど、音楽活動してるグループとしては我々が一番上になっているので、我々が変えてしまうとその下、そこまで考えなくてもいいのにっていう子たちもみんなも考えなければいけなくなる。そういう事までも考えなければいけなくて。ですから、その辺は慎重にやっていかないといけないなっていうのは剛君とも話しています。

――光一さんとしては、KinKi Kidsの活動もご自身の舞台も続けたいという気持ちはお持ちですか?

僕らにはそれしか表現方法がないんですよね。そこで、エンターテインメントの力を信じて今までもやってきましたので、それをちょっと手放したくなるような瞬間もありましたけど、でも自分はそれしか生きる道がないので、そこでどう示していけるかを考えていかないといけないと今は思っています。

色んなことが急激に変わっていったり、急に知ったりするので、明日言うことがまた変わったりするかもしれない、それくらいの激動の中にあるんですよね。それは、“だから自分たちが大変だ”とかそれも違うと思うし、何よりも大変な思いをしたのは被害に遭われた方たちなので、そこはまず念頭に置いて、自分たちに何ができるかっていうのを考えていかないといけないと思ってます。

――新会社設立やエージェント制で、会社も混乱していて、皆さんに内容が伝えられていない中、タレントたちも困惑している様子が我々にも伝わってくるんですが、そのあたりをどう思うかと、後輩の方々に何か言ってあげられることってありますか?

自分も演出をしたりで関わったりする後輩も多くいますので、彼らが不安に思ってたりすると思うんですよね。彼らにはメールとかで“大丈夫?”って声をかけたりはするようにしてますね。 ある意味、僕らよりも、デビューをまだしていない若い彼らの方が心配なことはたくさんあると思うんですよ。まだ若いですし、自分で右、左、前に進むとかを決めなきゃいけないっていうのはそれも酷だなと。 ですから、できる限りを相談に乗れるように。もちろん東山さんがいて、イノッチがいて、体制は大きくタレントにとっては変わった部分ってあると思うんですね。今まで、上に話すことができないよっていう人も、話せるような環境は少しできてきたと思うんですよ。それでも、“東山さん大先輩だし、イノッチも大先輩だし・・・”という子も絶対いると思うんですよ。その辺は自分が中継となって、話を聞くようにしてあげれば、吸い出して、上に伝えたりだとか。別にそういう役割を担ったわけではないんですけど、自分にできることはやっていこうかなという、やっていってる次第です。

――新会社に願うことを教えてください。

世界一クリーンな会社じゃないですか。どの口が言ってんだっていうことかもしれないけど、それを願って、それを目指して、安心してエンターテインメントを楽しんでいただける環境を、長くはかかると思いますけど、少しずつ整えていかないといけないなと。その中で自分ができることってなんだろうなっていうのを、ファンの皆さんにも安心して応援してもらえるように、そういった環境っていうのを作れるように、自分が何ができるのかっていうのを考えないといけないと思っています。

■引退発言について言及 「十字架を背負いながら」

――先日、雑誌のインタビューで“引退を覚悟”という言葉を使っていらっしゃいましたが、この意図を教えてください。

どうしても時間の尺もあるでしょうから切り取って報道されたりもあると思うんですけど、全文を読んでいただいたら、決して後ろ向きなだけの文章ではないはずなんですけども。事によっては、そういった思いも持ちながら活動しないと、何か自分にできる責任というか、そういったものも果たせないなというふうに思ったんですよね。先ほども言いましたように、本当に日々色んな事が動いていって、自分の考え方も変わっていくし、気持ちも変わっていくし、そういった意味では、何か取材でしゃべったりだとか、自分がWebとかでアップしたりだとか、色んな時差が起きたりして、“こいつ何言ってんだろうな”みたいな感じになってしまったのは、本当にもうちょっと考えてしゃべらなきゃいけなかったな、申し訳なかったなっていうふうには思っていますけど。決して、自分としては“引退します”っていう意味ではなくて、そういった十字架を背負いながらやっていかないといけないなっていう思いです。

――中身を色々継承している自分だからということですか?

そうですね。それを今後、自分としての表現の仕方だとか演出の仕方だとか。今までも、ずいぶんあの人とは戦ってやってきた部分はあるので、今までは“彼に迷惑をかけてはいけない”、“彼の名誉のために恥ずかしい作品を作ってはいけない”っていう思いでやってきたんですけど。もう、そういった思いっていうのは捨てて、そういった思いで心に刻んでやってきたんですが、その刻まれたものをバツをつけて十字架にして、自分として表現していかなければいけないというふうに強く思っています。

――ファンに一言お願いします。

まずは被害に遭われた方々、一日でも早く救済されることを願っております。ファンの皆さんも一日も早く安心して応援できる環境っていうのを、我々が整えていかないといけないというふうに思っています。長くはかかると思うんですけど、一歩ずつ、一つずつ、示していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。