宝塚歌劇団雪組トップスターの早霧せいなが２３日、東京宝塚劇場で退団記者会見を開いた。
　
　ミュージカル・コメディ「『幕末太陽傳』Ｓｈｏｗ　Ｓｐｉｒｉｔ『Ｄｒａｍａｔｉｃ“Ｓ”！』」の千秋楽を終え、袴姿で登場。
　
　宝塚でのすべての舞台を終えて早霧は、「宝塚を知って、出会ってからのこの年月というものは、すべて宝塚に捧げた。私のすべてでした」と胸を張った。きょうは楽屋のささいなことも「ウルウルきた」そうで、「今まで続いてきたことが、あまりに充実して当たり前だったので、それを噛みしめた時には、なんとも言えない寂しさと感謝の気持ちでした」と語り、涙を流した。
　
　これまでの活動をあらためて振り返り、「本当に幸せな宝塚人生を歩ませていただいて、これ以上のものを願ったら神様に怒られちゃいます。それくらい皆さんに感謝しきれないほどのものをいただいた」と感謝した。
　
　今後の活動については語らなかったが、「（今後の人生は）すごい楽しみでもあります。これだけ熱中して没頭したものがあるから、それが消えた時に自分がどうなるのかな。今は楽しみ」と語った。