中村勘九郎、息子の晴れ舞台が「心配です」
「八月納涼歌舞伎」(9日〜27日)の公開舞台げいこが8日、東京・歌舞伎座で行われ、中村扇雀(56)、市川染五郎(44)、市川猿之助(41)、中村勘九郎(35)、市川中車(51)らが報道陣の取材に対応した。
1990年に始まり、夏の恒例となった3部構成の公演。
初日を翌日に控え、扇雀は「盛りだくさんの内容で、歌舞伎が初めてという方にも楽しんでいただける演目になっています!」と胸を張った。
染五郎、猿之助、中車らが出演する演目「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)」では、観客の拍手の大きさに応じて2つの結末にストーリーが展開していくという歌舞伎界初の試みも行われる。
手ごたえを聞かれた猿之助は「意外と大変。(頭の中が)こんがらがってきますから、もう二度とやらない」と苦笑いで弱音を吐く場面も。染五郎は「初めてなので、どうなるか分からないですが、積極的に楽しんでいきたいです」と話した。
勘九郎の長男・中村勘太郎(6)は、同公演で初めて舞踊を披露する。
息子の様子を聞かれた勘九郎は「心配です」と親心をのぞかせつつ、「一生懸命、毎日けいこをしています。のびのび大きく踊ってくれればいいかなと思います」と期待を寄せた。