モト冬樹、偲ぶ「本当に優しい父でしたね」
舞台「ザ・デイサービス・ショウ」の舞台げいこが15日、都内のスタジオで公開され、キャストの中尾ミエ(71)、尾藤イサオ(73)、光枝明彦(79)、モト冬樹(66)、正司花江(81)らが参加した。
かつてのスター・矢沢マリ子(中尾)が、デイサービスに集まって何となく毎日を過ごしている高齢者たちとロックバンドを組むコメディー・ミュージカル。2015年、2016年と上演を重ね、今回が再々演となる。
この日のけいこには平均年齢が70代半ばというキャストが顔をろそえ、劇中曲「クレイジー・ジージー」などを演奏。ギターを弾くのが35年ぶりという正司は、同じくギターを務める冬樹に対抗心を燃やしており、「上手に弾きはんねん」と冬樹をたたえた。
普段のけいこから冬樹は厳しいそうで、メンバーが演奏を間違えると、「キュッとにらんでくる」と正司。
一方、ボーカルの尾藤が練習で歌詞をとばしてしまった際、冬樹が演奏を合わせてフォローしてくれたことを明かすと、冬樹は「そりゃ、チームワークですよ」と話しつつ、照れ隠しで「セリフを忘れたとき、オレのところに来るのはやめてくださいよ」と尾藤に“クレーム”をつけて笑わせた。
冬樹は、今月3日に父親が亡くなったことをブログで明かしている。
亡くなったのは101歳の誕生日の3日前だったそうで、「100歳ですから大往生です。我々も心の準備ができているし」と気丈にふるまい、「本当に優しいお父さんでしたね」と最愛の父をしのんだ。
舞台は東京・明治座で24日から29日まで上演される。