×

松本幸四郎「歌舞伎職人になるつもりで」

2018年2月1日 22:52
松本幸四郎「歌舞伎職人になるつもりで」

 歌舞伎俳優の松本幸四郎改め二代目松本白鸚(75)、市川染五郎改め十代目松本幸四郎(45)、松本金太郎改め八代目市川染五郎(12)が1日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「二月大歌舞伎」に出演。夜の部の「壽三代歌舞伎賑」で披露口上を行った。

 親・子・孫による高麗屋三代の襲名披露興行。
 「壽三代歌舞伎賑」は江戸の芝居町・木挽町の芝居小屋を舞台にしたもので、高麗屋三代が花道から登場し、座元や芸者衆、江戸奉行らに祝福されるという趣向だ。

 白鸚は「先月以来続く三代襲名興行も、本日ここにめでたく(二月歌舞伎の)初日を迎えることができました」と感無量の様子。
 さらに「高麗屋にとりまして、親・子・孫そろっての襲名は37年ぶりとなります」と伝え、「初代松本幸四郎から数えて300年。八代目市川染五郎、十代目松本幸四郎、二代目松本白鸚、行く末永くご贔屓ご後援賜りますようよろしくお願い奉りまする次第です」と力強く述べた。

 大一座での襲名披露興行に感謝の気持ちを伝える幸四郎は「自分のやりますことが歌舞伎のために、歌舞伎の力となりますことを信じて、一翼を担うことを信じまして歌舞伎職人になるつもりでございます」と決意を表明。
 染五郎は「この後は、より一層芸道に精進してまいります」と初々しくあいさつした。

 芸術家の草間彌生さん(88)が手掛けた祝幕も観客の注目を集めた。