瀬戸康史“翻訳家デビュー”ふるわず苦笑い
俳優の瀬戸康史(29)が27日、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで行われた「生誕60周年記念 くまのパディントン展」のオープニングイベントに出席した。
イギリスを代表する児童文学「パディントン」シリーズの作者マイケル・ボンド氏の仕事道具やインタビュー映像のほか、さまざまな作家が「パディントン」を題材に描いた絵本、漫画などが展示される。
瀬戸は「小学校低学年のとき、読書感想文ならぬ読書感想画という課題がありまして、それでパディントンを描いた覚えがあります」とパディントンと自身の出合いを振り返り、「僕がパディントンの好きなところは、失敗を恐れずに挑戦する姿。役者をやる上でも通じる部分があって、勇気をもらえる」と、にっこり。瀬戸は同展覧会の音声ガイドナビゲーターも務めており「パディントンの世界観が味わえる展覧会。ぜひ来て下さい」と呼びかけた。
イベントでは瀬戸が、「パディントン」シリーズの翻訳者で同展覧会の監修も行った松岡享子さん立ち会いのもと、主人公のくま・パディントンが育ての親となるブラウンさん夫妻と出会うシーンの翻訳に挑戦。松岡さんの訳「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします。」を元に瀬戸が「どうぞこのクマと仲良くしてあげて下さい。よろしくね!」と新訳を示すと、松岡さんは「『よろしくね!』というのはとっても良い訳だと思うんです。ただ“面倒を見る”っていうのと“仲良くする”っていうのは違う」と厳しく採点。瀬戸は「難しいですね。人に伝えるとか、パディントンらしさだったりとか、まだ分かってないなと思いました」と苦笑いだった。
展覧会は28日から6月25日まで同所で。