珠城りょう、愛希は退団公演で「大輪の花」
宝塚歌劇団月組公演「エリザベート 〜愛と死の輪舞〜」の制作記者発表会が8日、都内で行われ、月組トップスターの珠城りょうとトップ娘役の愛希れいかが意気込みを語った。
19世紀のオーストリアが舞台。突如、意識不明の重体に陥ったバイエルンの皇后エリザベート(愛希)と、冥界で彼女に一目ぼれした黄泉の帝王トート(珠城)の愛と死の物語。
宝塚では、96年に初演された雪組公演から数えて今回で10回目の上演となる。
珠城は今回の配役にあたって「自分にとって挑戦となるような役」とし、「たくさんの諸先輩方がつないでこられた『エリザベート』という作品の息吹を感じつつ、尊敬の念を持ちつつ、今の月組にしかできない『エリザベート』をお届けしていけたら」と意気込んだ。
今回の公演で、愛希は宝塚を退団する。愛希は「エリザベートという役をやらせていただくことが幸せに思うのと同時に、とても身が引き締まる。すべての皆様に感謝の気持ちを込めて、私にしかできないエリザベートを精一杯つとめたいと思います」と語った。
宝塚音楽学校の1年先輩である珠城は、愛希について「舞台に対する妥協できない精神は常々感じていましたし、すごく努力の人」と称賛。「だからこそ、今ここで実を結んで大輪の花を咲かせたのだと思う。ストイックさは学年が上の私から見ても尊敬できる」と話した。
8月24日〜10月1日に宝塚大劇場、10月19日〜11月18日に東京宝塚劇場で上演。