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プリントシールを令和→平成の写りにAI変換 昔の加工が人気のワケを取材

2024年2月8日 21:50
プリントシールを令和→平成の写りにAI変換 昔の加工が人気のワケを取材
(左)2023年登場『ハルイロセカイ2』で撮影 (右)2011年登場『LADY BY TOKYO』へAI変換
平成の若者の間で流行したプリントシールの写りを、AI技術で再現するサービス『AI歴代バズプリ』が、期間限定(2月1日~5月7日まで)でスタート。なぜ、令和の時代に“平成プリ”の写りに変換するサービスを始めたのか、どんな所が若者に人気となっているのか、企業を取材しました。

『AI歴代バズプリ』は、プリントシール機の開発・販売などを行うフリュー株式会社が始めたもので、アミューズメント施設などに設置されている対象のプリ機で撮影したプリントシールを、平成に登場した機種の写りに変換することができます。変換できるのは、平成27年(2015年)に登場した『KATY』、平成30年(2018年)登場の『SUU.』、平成23年(2011年)登場の『LADY BY TOKYO』の3機種で、それぞれ期間に分けて展開されます。

なぜ、最新のはやりを取り入れたプリントシール機があるなかで、時代に逆行したサービスを取り入れたのか、担当者に伺いました。

■『プリントシール』は“エモい”と感じる平成を代表するコンテンツ

今回、このサービスを始めたきっかけについて、広報担当は「近年、平成レトロやY2Kが“エモい”と話題になっていますが、『プリントシール』は多くの女性に撮影経験があったりするなど、 “懐かしい・エモい”と感じる平成を代表する1コンテンツとして、話題に出ることが多いと感じています。弊社にも“平成時代のプリ機をもう一度撮りたい”とお声をいただくこともあり、そういった点に着目し、フリューの過去人気プリ機の写りをAIで再現する本イベントを企画しました」と、明かしました。

■令和→平成へ AI変換できるプリ、それぞれの加工の特徴は

【陰影で顔の立体感を引き出した『LADY BY TOKYO』】(平成23年・2011年に登場)
「新・極上ナチュラル」をコンセプトに、当時のプリ機市場で定番だった“加工の強い盛れ感”から一転し、「自然な盛れ感」を提案したプリントシール機。ストロボの陰影で顔の立体感を引き出し、その人本来の美しさが感じられる仕上がりが特徴。

【涙袋や二重幅を強調した『KATY』】(平成27年・2015年に登場)
今やトレンドの1つとして定番になっている韓国のテイストを取り入れた、“元祖韓国風プリ”。「盛れ感があるのに自然に見える」がコンセプトで、ハリ・うるおいが感じられる“ぷるん”とした肌と、涙袋や二重幅の強調により実現する“自然な目の盛れ感”が特徴。

【美白肌が魅力の『SUU.』】(平成30年・2018年に登場)
“透明感”をコンセプトにしていて、半透明で淡い発色の「透けちゃうシール」や、透明感のある肌・髪の仕上がりが特徴。サラっとしたくすみのない質感の美白肌と、ふわっと光輝く髪の写りが魅力。

平成にはやったプリと、令和で人気となっているプリントシール、それぞれの特徴について担当者は、「昨年ごろまでは、“シンプルな見た目の令和プリ”、“落書きなどで派手に仕上げた平成プリ”という違いがあったように思いますが、最近では落書き風のスタンプでプリをデコレーションするユーザーも増え、“平成風のプリ”が“令和プリの新しい1ジャンル”として楽しまれているようにも感じます」とコメント。

また、顔の見た目の仕上がりについては、「その時代のトレンドが反映されていることが多く、『令和プリ』と『平成時代のプリ』を並べてみると全体的な色味やパーツの表現、質感等が異なります。具体的には、『令和プリ』は“青みがかった色味・透明感・まつげと涙袋や鼻筋といったパーツの立体感”が特徴」であると説明し、『平成プリ』については「“自然な色味・華やかなメイク感・目の大きさが目立つよう細かなパーツはなじませる”が特徴、というような違いがあります」と、時代による加工の変化を明かしました。

■なぜ『平成プリ』が人気? 平成の“派手な感じ”が“新しいもの”と感じる若者も

また、こちらの企業では、他にも平成の要素を取り入れた『サンリオキャラクターズ 平成プリ』を展開。1990年代後半に流行した、お花をつけたハローキティなどがデザインされた撮影フレームを搭載しており、平成を思い出す懐かしいデザインとなっています。

このように、プリ機に平成要素を数多く取り入れているフリュー。『平成プリ』の魅力や人気の理由について聞いてみると、「数年前はシンプルなテイストが主流でしたが、今の若者たちは、平成時代に流行したような、“キラキラ感”や“派手な感じ”を好む方が増えているように感じています。懐かしさを感じているというよりは、平成時代のそういった(キラキラ・派手め等)コンテンツが新鮮に映り、“新しいもの”として若者たちから人気を得ているのではないかとも思っています。平成プリも、“SNSで見かけたあの派手な落書きをしてみたい”、“カラフルなプリが撮りたい”といった楽しい体験がしたいというニーズが人気の理由の一つではないかなと思う」と分析しました。