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「モダンガール」「バブル景気のなりきりお嬢様」 “日本の100年間の化粧を再現”した本が発売

2023年11月27日 22:18
「モダンガール」「バブル景気のなりきりお嬢様」 “日本の100年間の化粧を再現”した本が発売
1920年代『大正ロマン薫るモダンガール』

1920年代の大正ロマンなモダンガールから令和ギャル系まで、日本における100年間の化粧の変化を辿ったビジュアルブック『日本の化粧の変遷100年』(玄光社刊)が27日に発売されました。資生堂ビューティークリエイションセンターに所属するヘアメイクアップアーティストの監修により、各時代の化粧が紹介されています。

『日本の化粧の変遷100年』は、“化粧は時代を映し出す”として、西洋化粧が一般的に取り入れられるようになった1920年代から現在に至るまでの100年間の化粧の変遷を1人のモデルで再現したウェブコンテンツを書籍化。各時代の化粧の再現や解説、化粧にも影響を与えた時代背景や当時のトレンドについても掲載されています。

■1920年代:大正ロマン薫るモダンガール

1920年代として紹介されているのは『大正ロマン薫るモダンガール』。テレビがなかった当時、海外の流行を教えてくれたのは、ハリウッド映画の女優たち。白・黒・赤を基調に“洋風化粧”を取り入れ、細く下がった眉、目尻にシャドーを入れたタレ目、薄いおちょぼ口など、日本の伝統的な化粧とも似ています。

■1930年代:大衆が憧れた銀幕女優メイク

1930年代として紹介されているのは『大衆が憧れた銀幕女優メイク』。数々の邦画が制作され、映画熱が高まり、ラジオ、女性誌などのマスメディアで普及した洋風化粧の知識も取り入れられ、憧れの的となった国内外の銀幕女優がメイクのお手本になっているといいます。なだらかなアーチ眉と、大きな口元が特徴。

■1960年代:欧米志向真っ盛りの西洋人形風メイク

1960年代として紹介されているのは、『欧米志向真っ盛りの西洋人形風メイク』。高度経済成長の波に乗って本格的に世界を意識し、人びとがより豊かな暮らしを求めて働きました。メイクも日本古来の化粧の3原色、白・黒・赤以外の色が登場し、メイクアップの幅が格段に広がった1960年代。

■1980年代後期~1990年代初期:バブル景気に沸く「なりきり」お嬢様

1980年代後期~1990年代初期として紹介されているのは『バブル景気に沸く「なりきり」お嬢様』。バブル期に突入し、好景気に沸いた社会の流れから仕事一辺倒だった女性たちの中に人生をおう歌するムードが高まり、徐々にワンレン、ボディ・コンといったスタイルへシフト。はっきりとした色の口紅以外の化粧は薄くなり、目もともナチュラルなものに。

■1990年代後期~2000年代初期:きらめくクールビューティー

1990年代後期~2000年代初期として紹介されているのは『きらめくクールビューティー』。バブル崩壊後の就職氷河期などで社会不安が拡大。しかしファッション界ではスーパーモデルがブームとなり、茶髪・細眉・小顔メイクが特徴。

また、最新の2020年代は『心地よい「私」のあり方を表現』と題して紹介されています。

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