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佐々木蔵之介、人間くさい妖怪役に挑戦

2018年10月7日 20:34
佐々木蔵之介、人間くさい妖怪役に挑戦

俳優の佐々木蔵之介(50)、女優の松雪泰子(45)らが7日、東京芸術劇場・プレイハウスで舞台「ゲゲゲの先生へ」の公開げいこを行った。

漫画家・水木しげる氏の世界観をもとにしたオリジナルストーリーで、ねずみ男をモデルにした半妖怪「根津」が主人公。
根津役の佐々木は「水木さんがとても愛着を持っていたキャラクターのねずみ男と、水木さんご自身を重ねて作られた登場人物。怠け者でずる賢く、頭の中は金のことばかり…と、妖怪なのにとっても人間くさい役」と紹介し、「水木先生の作品、世界観を丸ごと演劇に取り込むという試みは、とても面白い」と話した。

脚本・演出を手がけた前川知大氏は「『妖怪は自然に、人間はグロテスクに』という水木作品のテイストに基づいた演技や表現のすみ分けを、11人全員が見事に果たしてくれています」とキャストを称賛。
雪山の精霊・花子役の松雪はけいこの日々を振り返り、「前川さんが感じている水木作品を、水木さんの感性や人間性を、役者が身体を使って体現していくのは、なかなか高度。水木先生が持つユーモアや社会風刺、そして精霊とされる妖怪。そしてそのすべてを包み込む何とも言えない寂しさ。水木先生が描く背景には、いつもそれが漂っている。その感覚をつかむべく、けいこの合間も水木作品に触れ続けながら、この空気感を体現するにはどうしたら、と全員で模索する日々でした」と語った。

舞台は8日から同所で上演される。