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赤木春恵さんは「文句や愚痴を言わない人」

2018年11月29日 22:40
赤木春恵さんは「文句や愚痴を言わない人」

女優の赤木春恵さんが94歳で亡くなったことを受け、長女の野杁泉(のいり・いずみ)さん(61)が29日、東京都府中市で報道陣の取材に応じた。

野杁さんは最愛の母親を亡くしたばかりで、「また時間がたっていなくて、気持ちの整理もできていない」と率直な胸中を明かし、「遠くまで来ていただいて、ありがとうございます」と報道陣に一礼した。

赤木さんは2015年、自宅で転倒して左足大腿部を骨折。
歩行が困難になったことから、最近まで介護施設と自宅を行き来する生活だったという。

赤木さんの入院生活について「歩けないってことは、かなりストレスになったはずなのに、とにかく文句や愚痴を言わない人だった」と野杁さん。
ただ、体調については亡くなる1か月くらい前から芳しくなかったようで、「日に日に、階段を降りていくように悪くなっていった」と話した。

一時、赤木さんはパーキンソン病と診断されたが、野杁さんは「ひどく悪化はしなかった。まったく認知症的なことがなく、こういうこと(認知症)があった方が、少しは(赤木さん本人も)楽なんじゃないかって思うくらい、しっかりしていた」と回想。
10月31日には野杁さんの娘が病室を訪ねたところ、赤木さんは「今、みっちゃん(=森光子さん)が来たの」と話したという。森さんと「潮を吹く魚の話をした」と赤木さんは言っていたそうで、野杁さんは「かつて母から『クジラを見た』っていう話を聞いたことがあるんですね。きっとその話をしたんですかね。今ごろ、(2人で)楽しく話をしているかもしれないですね」と語った。