尾上菊之助、宮崎駿監督の祝幕は「果報」
歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」の演目「絵本牛若丸」で使われる「祝幕」(いわいまく)が11日、都内でお披露目された。
祝幕は、特別な公演で後援会などから俳優に提供される引き幕。
歌舞伎俳優・尾上菊之助(41)の長男・寺嶋和史くん(5)が七代目・尾上丑之助(うしのすけ)として初舞台を踏む「絵本牛若丸」の祝幕を、スタジオジブリの宮崎駿監督(78)が手がけた。
12月上演の新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」(新橋演舞場)で菊之助が主演を務めることから「絵本牛若丸」でも宮崎監督とコラボし、菊之助は「わたくしも和史も、大のジブリファンでございまして、ホントに果報なことでございます」と、にっこり。
菊之助は当初、「絵本牛若丸」で“御厩鬼三太”を演じる予定だったが、「宮崎先生が、牛若丸と弁慶を(祝幕に)描いてくださいましたので、弁慶が(演目に)出ないわけにはいかないだろうと一大決心をいたしまして、“御厩鬼三太”ではなく“武蔵坊弁慶”を和史の初舞台でさせていただくことになりました」と報告した。
菊之助が、弁慶役を演じるのは初めて。
「歌舞伎をよく知っている方からしたら、『菊之助の弁慶、大丈夫か…』と思われるかもしれないんですけど、その思いを安心に変えるべく稽古(けいこ)してまいりたい」と意気込みを語った。
「團菊祭五月大歌舞伎」は5月3日に開幕する。