【会見】宮本亜門氏「死ぬ瞬間まで演出家」
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前立腺がんを患っていることを公表した演出家の宮本亜門氏(61)が12日、都内で会見を行った。
宮本氏は今年2月、テレビ番組の企画で人間ドックを受診。前立腺に腫瘍の影が見つかったため、精密検査を受け、3月18日にがんと告げられた。
多少、尿が出づらいなどの自覚症状はあったものの健康上の不安は特になく過ごしていたそうで、「腫瘍があると聞いた時の驚き…先生の深刻な顔、その後に『がん』と言葉にされた時に『きたかぁ』と思いましたね。心の中では一瞬、めまいがするようだった」と振り返った。
がんは「ステージ2」で、今のところ転移もない。5月下旬に手術予定だが、セカンドオピニオンも検討中という。
痛みもないため、現在も仕事を精力的に行っている。「(仕事が)詰まっていないと落ち込みそうなので、とにかくやらせていただいて。皆さんに救われて演出家をさせてもらえているので、そのお返しをしないと…」と心境を明かしつつ、心配する報道陣に「ちゃんと検査は行きます!それは反省しているので」と、にっこり。「人生は2度ないでしょ?こんな幸せな国に生まれて、僕みたいな者が演出家になれて、人が喜んでくれて。こんな幸せはないのに、なぜここで(人生が終われるか)と思いますね。死ぬ瞬間まで演出がしたい。もったいなさすぎます」と力を込め、「生涯演出家」を誓った。