岸惠子、恩人は市川崑さん「すごい人」
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18日からひとり語り公演「輝ける夕暮れ」が開幕する女優の岸惠子(86)が17日、都内で取材に応じた。
毎年恒例の公演で、今年は2部構成で前半は一人芝居「わりなき恋」を上演し、後半はフリートークという構成。
「わりなき恋」は岸自身が2013年に発表した成熟した女性の愛と矜持が描かれた小説が原作で、「人生の夕暮れ時にね、偶然でも夢でもいいから、虹が立つような美しい景色がないかしらと思って書いたのがこの物語なんです」と説明した。
フリートークには不安なこともあるそうで、岸は「私は話が飛んじゃうんですよ。あまりにもいろいろな経験があるので。ひとつの話しをしてても、それに関連したことを思いついちゃって、話しが広がっちゃって。今回は話す時間が20分くらいしかないから、どの話をしようかまだ迷っています」と打ち明けた。
多くの映画界の巨匠たちと仕事をしてきた岸。取材陣から、これまでもっと影響を受けた人物を質問されると、「恩人は市川崑さんですね。本当にこの監督さんはすごい人だった」と答え、「市川さんが亡くなられた時はショックでした」としみじみと語った。