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北大路欣也、高倉健さんとの壮絶ロケを回想

2019年6月4日 20:26
北大路欣也、高倉健さんとの壮絶ロケを回想

俳優の北大路欣也(76)、斎藤工(37)が4日、都内で行われた「午前十時の映画祭 10」のトークショーに出席した。

北大路が神田大尉役で出演した42年前の作品「八甲田山」が4Kデジタルリマスター版としてよみがえり、今月28日から来月11日まで全国58劇場で上演される。

「想像を絶する現場でした」と振り返る北大路は「現場に行くまで2時間も歩くことがあった。雪の中で5時間ぐらい待つこともあった。吹雪を待つわけですから」と、現在ならCGで処理できる場面も生身のロケが当たり前の時代を回想し、「仕事の上でも僕の人生の上でも、大きなエポックになった作品でした」と明かした。

当時、北大路は31歳。主演の高倉健さんが何かと助けてくれたという。
「健さんは周到な方であらゆる準備をする。それを教えてもらってすっかり用意して現場に入ったんだけど、まだ足りないものがあって買い出しに行ったり」と苦労の連続。「小さな水筒にはウイスキーを入れて、それを飲まないと口がかじかんでせりふが言えないから、と。ようかんや凍傷を防ぐためのグリセリンも入れていました」と、当時使用していた雑のうを持参し、苦労をしのんだ。