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日高のり子、甲子園で観戦「青春そのもの」

2019年8月10日 14:24
日高のり子、甲子園で観戦「青春そのもの」

読売テレビ・日本テレビ系アニメ「MIX」(毎週土曜午後5時30分〜)でナレーションとパンチ(幼犬)役を担当している声優の日高のり子がこのほど、兵庫・甲子園球場で「第101回全国高校野球選手権大会」を観戦した。

「MIX」は漫画家・あだち充氏が原作で、同氏の不朽の名作「タッチ」から約30年後の明青学園が舞台。
日高が観戦したのは大会4日目の第2試合、強豪・仙台育英(宮城)と大会初出場・飯山(長野)の一戦で、試合開始直後から仙台育英の猛攻が続き、飯山は幾度となくピンチを迎える展開となった。

初出場のプレッシャーからか思うようなプレーができない飯山ナインを見て、日高はかつて「タッチ」のラストシーンのアフレコで起きた出来事を回想。
「普段のアフレコでは、プロの声優とはいえ、やはりミスは付き物。私も新人同然だったので、例外ではありません。でも、ラストシーンだけは違ったんです。これまで、がんばってきたという思いを結集させて、みんなの気持ちが一つになったのを感じたんです。すると、誰ひとりとしてミスをせず、無事に録(と)り終えることができました。これを、奇跡と言うのかなと今になって思います(笑)。だから、飯山のみなさんも気持ちを一つにすれば…」と日高が語り終えると、仙台育英の猛攻をしのぐのに手いっぱいだった飯山が粘り強さを発揮し、チャンスをものにして1本のヒットで先制点を勝ち取った。

しかし、仙台育英はその後、猛反撃して20対1で大勝。日高は両校ナインの勇姿に感激し、「何年間も『甲子園に出たい!』って、純粋な気持ちで頑張ってきた球児たちが、全ての思いをかけて試合をする姿は、青春そのものですよね」と、しみじみ語った。
また、高校野球と、あだち充作品の共通点について、「あだち先生の作品は何より繊細で、ユーモラスで、優しい。それって、高校野球の魅力ですよね。あだち先生は、その魅力を忠実に再現しているのだと思うんです。だから、『タッチ』にしろ、『MIX』にしろ、人の心に触れる普遍的な面白さを描いているから、時代を越えても愛されているのかな」と話した。