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是枝監督、最新作に自信「軽やかになる」

2019年9月23日 18:02
是枝監督、最新作に自信「軽やかになる」

映画「真実」(10月11日公開)がスペインで開催中の「第67回サン・セバスティアン国際映画祭」で公式上映され、現地時間の22日、是枝裕和監督が舞台あいさつを行った。

「真実」は、フランスの国民的女優が自伝を出したことをきっかけに、彼女と娘の間に隠された愛憎渦巻く“真実”が浮かび上がってくる物語。世界の映画祭をにぎわせ話題となった、その年を代表する作品を上映する「パールズ部門」に出品された。

昨年、映画「万引き家族」で同映画祭の生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」に輝いている是枝監督は、900人の観客を前に「こうしてまた新作を携えて、大好きなこの映画祭に帰ってくることができて、本当にうれしく思っております。毎年、ここに来るために、頑張って映画を作っています」とスピーチし、つかみで笑いを誘った。

さらに「映画の中に何組もの母と娘が出てきます。その母と娘の関係を重ね合わせながら、映画の最後でちょっとだけ気持ちが軽やかに、温かくなるような、僕にしては珍しい作品になったんじゃないかなと思います。終わった後に劇場を出て、少し遠回りして、歩いて自宅に帰りたくような、そんな作品だと思いますので、楽しんでください」と呼びかけた。