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本屋大賞初ノミネート・寺地はるな 他者と交わる痛みとその先の希望を描く『川のほとりに立つ者は』

2023年4月12日 6:05
本屋大賞初ノミネート・寺地はるな 他者と交わる痛みとその先の希望を描く『川のほとりに立つ者は』
寺地はるなさん 撮影:山本まりこ
全国の書店員が、今一番売りたい本を選ぶ『本屋大賞』が4月12日に発表されます。その大賞発表を前に、ノミネート作の1つ、寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』について紹介します。

カフェの若き店長・原田清瀬が、ケガをして意識が戻らない恋人の秘密を少しずつ知ることになる物語です。他者と交わる痛みとその先の希望が描かれます。

寺地さんは、1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、デビュー。2020年『夜が暗いとはかぎらない』が、第33回山本周五郎賞候補作に。2021年、『水を縫う』が第42回吉川英治文学新人賞候補作に選ばれ、第9回河合隼雄物語賞を受賞しました。本屋大賞には『川のほとりに立つ者は』で、初めてノミネートされました。