中村鴈治郎、富樫左衛門を7年ぶりに勤める
歌舞伎座『六月大歌舞伎』(〜28日千穐楽)が3日、初日を迎え、中村芝翫さんや中村鴈治郎さんらが第一部に登場しました。
コロナの感染防止対策として、収容人数を半分にし、出演者や観客を各部総入れ替えして上演される第一部「御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)」。歌舞伎十八番より以前に作られた作品で、武蔵坊弁慶が勇猛かつ稚気のある役として描かれ、おおらかな江戸歌舞伎の味わいに満ちた演目。世相を表すコロナの話題なども取り入れられています。
この演目に、富樫左衛門を7年ぶりに勤める鴈治郎さんは「富樫は爽やかな“さばき役”です。勧善懲悪のお話で、初めてご覧になる方にもわかりやすいと思います」と話しています。
また舞台正面のふすまの内から登場する場面について「まさしくお裁きをする“大岡越前”みたいな感じですね」と勤める楽しさを話していました。