細田守監督『竜とそばかすの姫』カンヌ上映
アニメーション映画監督・細田守さんの最新作『竜とそばかすの姫』が現地時間15日、「第74回カンヌ国際映画祭」のオフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門で上映されました。
母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公がインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語。
「カンヌ・プルミエール」はこれまでの作品が高く評価されている監督の注目すべき新作を集めた部門で、細田監督は『未来のミライ』(2018年公開)以来、3年ぶり2度目のカンヌ訪問となります。
『竜とそばかすの姫』の上映会場には、10代からシニア層まで約1000人の観客が来場。上映終了後は割れんばかりの拍手がわき起こり、1階席のみならず2階席を含め場内の観客は総立ち状態に。拍手と歓声は約14分間も続き、細田監督は齋藤優一郎プロデューサーらと握手やハグをかわしたほか、会場の人々に手を振ったり、深々とお辞儀をしたりしました。
細田監督は「こんなにみなさんから拍手をもらえるとは思ってなくてビックリしました。世界で初めてお客さんに観てもらい、さらに拍手もいただいて本当にほっとしました。今作はカンヌ映画祭の中でも特殊な作品だと思いますが、映画を愛する人が集まるこの場所で支持してもらえたことは、すごく励みになりますし、力になります。この作品は幸せですね。いよいよ日本でも本作が公開となりますが、カンヌでご覧になった人達と同じような気持ちを共有して欲しいです。コロナ禍で大変だと思いますが、感染対策をしながら、ぜひ映画館でこの作品を楽しんで欲しいです」と話しました。