TikTokで注目の大学生・WurtS
去年、話題となった瑛人さんの「香水」や、ひらめさんの「ポケットからきゅんです!」など、TikTokをきっかけに多くの曲が流行しました。そのTikTokでいま注目のソロアーティスト、WurtSさん。今年1月に音楽活動をスタートした現役の大学生です。TikTokに投稿した楽曲「分かってないよ」が『神曲すぎる!』『才能の塊』と話題になっています。
さらには音楽配信サイトでは、あいみょんさんやOfficial髭男dismさんと肩を並べるほど、Z世代を中心に人気のWurtSさん。楽曲制作についてや今後についてお話を伺いました。
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■音楽活動のきっかけは意外な理由
——お面をつけて登場したWurtSさん。顔を隠して活動しているのはなぜですか?
元々、WurtSっていうものが、大学の研究からできたものなので、アーティストという考えがなかったんです。だから今は顔出しをしないで活動しています。(初めてのテレビ出演で)緊張ですね。手がびしょびしょです…
——“大学の研究からできた”というのは?
WurtSを始める最初のきっかけが、大学の研究っていうことで、一番僕がやりたかったことが“マーケティング”みたいな部分。自分のやっているコンテンツをどうマーケティングするかを考えていたので、音楽だったら以前もちょっとやったことがあるから、じゃあその音楽を自分でマーケティングしようかなっていうので始めました
——話題になって反響はいかがでしたか?
『分かってないよ』のイメージ的に、学校の校内放送で流れる懐かしい音楽みたいなのをひとつイメージしていたので、昔どこか1回聞いたことがあるというコメントが多かったのは良かったと。だから、学校生活と僕の曲を合わせて使って頂けるっていうのはすごく嬉しい限りです。僕より世代が上の方は「懐かしい」みたいなことを言ってて、僕より少し下の方は「新しい」みたいなことを言い合っているのを見たので、おもしろいなと思いました。
■TikTokを駆使した楽曲制作方法とは
——WurtSさんは楽曲を制作するときに、ドラマや映画などの映像から印象を受けて制作されるそうですが、話題の『分かってないよ』は何をきっかけに作られたのでしょうか?
『分かってないよ」自体が昔“分からないよ”って言われたことがあって、それがすごい頭の中で残っていて。“分からないよ”っていうのはすごい一方向だなと思って、「分かってないよ」って書いたら双方向だなって思って、「分かってないよ」という曲を作ったんです。
——なぜTikTokに音楽を公開しているのですか?
最近周りのみんなが、TikTokを見るようになって、周りが聞いているなら、ほとんどの人が聞いて見ているんだろうなと思って、TikTokは大事にしようと。
TikTokに載せる最初の曲は、分かってないよにしようって考えていて、15秒でも聞ける音楽っていうので「分かってないよ」は作っていますね。
15秒から30秒っていう尺の中で、何度も繰り返しの言葉が出てくるっていうのはひとつ大事だと思っていて、『分かってないよ』も、ちょっとずつ韻を踏んだ感じの言葉で変わっていくように作っています。
また僕自身、ミュージックビデオを今何で見ているかと言ったらスマホが多いです。パソコンも持っているけど、パソコンでわざわざミュージックビデオを見ないよねって考えたんですよね。スマホサイズで最大限に楽しめる方法だったら、縦型でスマホの全面で楽しむことができるなと思ってMVは縦型を意識して作っています
——普段聞かれる音楽からの影響もありますか?
最近はHIP−HOPをすごい聞いています。もともと洋楽ばっかりきいていたので、洋楽のノリみたいなのは大事にしているかなと思っています。
HIP−HOPって結構早口とか独特の歌い方なので、結構リズムとか雰囲気が一番最初に入ってくると思うので、そういうリズムとか雰囲気っていうのが好きですね。短い映像の中で言葉のリズムを駆使しユーザーの気を引きつけています。
■今後の活動について
——今後の活動展望を教えてください
大学の研究でひとつWurtSっていう実験台を作って、どうWurtSは動いていくんだろうって見るのが目標ではないですけど、ずっとあるので。対面のライブもこれからやっていきたいと思っているんですけど。
——対面になるとお面は…?
それも今後考えなきゃいけないなと思いますね。どうしよう…どうしようかな…