服部学園の卒業生・水野真紀 服部幸應さんへの思い語る「学校を、生徒を愛していらっしゃる」
■卒業生・水野真紀 「とにかく学校でお会いする機会が多かった」
水野さんが在学時の服部さんの印象については、「そのとき先生は多忙を極めていらしたと思うんですね。それなのに、とにかく学校でお会いする機会が多かった」と回顧。水野さんが通っていた教室の隣が校長室だったそうで、「学校にもかなりいらっしゃいましたよ。それくらい学校を、生徒を愛していらっしゃるんだなということを覚えていますね」と当時の服部さんの様子を明かしました。
■水野真紀が感じる、服部さんが進めた“食育”
また水野さんは「“食育”というものに対しての思いを私にも、在学中からお話ししてくださっていました」と長年、服部さんが“食育”に強い思いがあったと明かし、続けて仕事で関わる機会が多いという保育園の栄養士の話をあげ、「栄養士の方たちが“食育”というものを子どもたちにいろいろ伝えているんです。先生のご功績というものはかなり隅々まで行き渡っているんだな」と服部さんの偉大さを感じたエピソードを話しました。
服部さんに伝えたい思いについては、「一人一人が食を通じて何ができるんだろうか、先生のご遺志を私たち卒業生はささやかながらも継いでいきたいと思っていますとお伝えしたい」と話しました。
服部さんは服部栄養専門学校の理事長を務める傍ら、料理評論家として『料理の鉄人』など数多くのテレビ番組に出演。その穏やかな語り口で人気となりました。また“食育”の大切さを広め、2005年に『食育基本法』の成立に尽力。政府の会議の委員も務めるなど活躍してきました。
東京都の増上寺で行われた『服部栄養専門学校・服部家合同葬』には約8000人(主催者発表)もの参列者が訪れ、祭壇には服部さんが好きだったという赤いバラなど約1万2000本の花が飾られました。