今田耕司「知らなかった」新幹線の舞台裏
お笑いタレントの今田耕司さんがSPコメンテーターを務める日本テレビ系『深イイしゃべくり合体』が22日に放送され、“新幹線で働く女性は本当に幸せなのか?SP”をテーマに、実際に走行する新幹線の運転台や定期検査をする車両基地など、普段見ることができない貴重な映像の数々が紹介されました。
■東海道新幹線は“秒単位”で運行されていた
1日に約45万人が利用すると言われている“東海道新幹線”。まずは最高時速285キロの新幹線を操る運転士にカメラが密着しました。1日378本、多い時間帯で約3分に1本が走っているにもかかわらず、1年間の平均遅延時間(運行1列車あたり)はたったの12秒(2019年度の実績)だといいます。なぜ新幹線の時間は正確なのか?
この運転士の出勤時間は出発の約2時間前。まずは高性能でズレが少ない標準時計と、新幹線で使う懐中時計を1秒単位できっちり合わせ、その後も同じ新幹線の車掌と時計をチェックするなど計3回も行う徹底ぶり。ここまでこだわる理由は運転士の持つ時刻表に。「運転士だと15秒単位で列車を発車させたり、停車させたりしている」といい「基本的に15秒以内であれば“遅れなし”。それ以上遅れてしまうと理由を報告書に書かないといけない」という正確さが要求され“15秒単位の時刻表”を手に日々、運転しているといいます。
番組では、運転士が7段階のブレーキと13段階の“ノッチ”というアクセルを使って新幹線を操作する様子も。その運転中にしなければいけないのが、速度計算しながらの運転。“残った距離”と“時間”と最後の減速の“ブレーキ時間”を考え、秒単位で運転するために、暗算をしているといいます。撮影時には到着予定時刻の“わずか5秒のズレ”できっちり駅に到着しました。
すると番組では“秒単位の正確な運行”にちなみ、今田さんが番組の収録開始時間にどれほど正確にくるのかを検証。今田さん以外の出演者が全員スタンバイしていますが、開始時間になっても今田さんの姿はなし。結果、収録開始予定時刻から5分32秒も遅れてスタジオに到着。堂々とスタジオに入ってくる自分の姿に今田さんも思わず笑っていました。
そして新幹線を支える女性たちの密着から“絶対にミスを出さない徹底ぶり”について学んだ今田さんは「これは知らなかった」とコメントし、スタジオの出演者たちも“全員一致”で深イイ話と認定しました。
他にも番組では、新幹線の運転士を育成する品川駅で後輩を育てる管理者や、新幹線が並ぶ“車両基地”で働く整備士、さらに地震や沿線火災など60種類以上の状況を想定した“異常時訓練シミュレーター”を使って、運転士は月に1度、必ず訓練している様子など、東海道新幹線にまつわる舞台裏を紹介しました。