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注目の俳優・南沙良、20歳目前の初挑戦 朝の “8分ドラマ” 主演で「共感できる部分を大切に」

2022年3月30日 7:55
注目の俳優・南沙良、20歳目前の初挑戦 朝の “8分ドラマ” 主演で「共感できる部分を大切に」
撮影現場での南沙良さん

日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』で放送中の『サヨウナラのその前に』は、5人の主人公がリレー形式で紡ぐショートドラマです。隕石衝突による地球最後の31日間を、曜日ごとに視点を入れ替えて描いた物語。主人公を演じるのは、奥平大兼さん、南沙良さん、北村一輝さん、真木よう子さん、西岡星汰さんです。

通常とは違い“1話8分”というスタイルの今回のドラマ。その撮影現場の様子を、キャスティングプロデューサーの藤森真実さんは、ワンシーンを一気に撮ることで俳優の集中力が引き出され緊張感が生まれていると語ります。

■和気あいあいと緊張感の緩急がいい

藤森真実さん:撮影現場は和気あいあいとしていますね。短いストーリーなので1話に中身が凝縮されていて、ワンシーンワンシーン緊張感があって、みんな真剣に取り組んでいる感じです。連ドラとは違う濃密な時間が流れていますね。

短いドラマなので、(ワンカットが長く)ワンシーンで話がひとつ完結する時もあります。感情の波を大切にするために、頭から終わりまで1回で撮ったりもします。現場の緊張感を大切に、何回もカットを割って撮るのではなくて、短い回数で感情を大事にしている感じはあります。

泣くシーンも一気に撮るので、(出演者たちは)その前の集中力がすごいですね。気合を入れるというか。現場の雰囲気が楽しいこともありつつ、そういう緊張感もすごくあるので、緩急がいいなと思っていますね。

皆さん“引きの芝居”が上手いなと思っていて、真木さんしかり、北村さんしかり、ワーッて言った人を、ふと見る温かい顔とか、共感する顔が上手ですね。これがあるから、押しの演技の人がすごく映えるなと。今回、このドラマで、引きの演技がすごく大事なんだと思いました。

(ドラマは後半になって)キャストは、他の方がどういうお芝居をするかが分かってきていて、その空気になって撮っているので、期待してほしいなというのがすごくあります。後半戦に向けてより、すごく泣けて、笑えて、温かい気持ちになるドラマです。

誰かに自分を投影して見ることができると思うんですよ。5人の主人公を通して、他人事ではなく、自分事として見られます。北村さんの役でしたら家族の大切さが分かるお話になっています。主人公の誰かしらに感情移入して見られると思います。

■南沙良「共感できる部分を大切に演じた」

主人公の1人・観月未希を演じる南沙良さん。今年20歳を迎える彼女は、2017年に公開された映画『幼い子われらに生まれ』でデビューし、その後ドラマやCM、MVにも出演するなど注目の俳優です。そんな彼女が初挑戦となった“朝ドラマの主人公”について語りました。

――撮影現場はどのような感じですか?

自分も頑張ろうと思える熱量のある現場で、キャストの皆さんが優しく和やかな雰囲気もあり、居心地がいいです。

――未希役で難しかったところや、共感できる部分はありますか?

難しかったところはあまりないですね。自分のことを冷静に見てしまう、自分をもう1人の自分が客観視しているというそんな子で、そういうところが共感できました。そして共感できる部分を大切にお芝居をしていました。

1話が8分間という短い時間ですけど、内容はものすごく濃いものになっています。個人的には日常の何気ない言葉、そういうものが響く物語になっていると思います。