×

120年の歴史ある国の登録有形文化財でひな人形を展示 秋田県鹿角市「旧関善酒店」

2025年2月25日 17:48
120年の歴史ある国の登録有形文化財でひな人形を展示 秋田県鹿角市「旧関善酒店」

3月3日の「ひなまつり」を前に、県内では、各地でひな人形を展示する催しが開かれています。

鹿角市では、明治時代に建てられた国の登録有形文化財で展示が行われていて、ずらりと並んだひな人形が会場を華やかに彩っています。

鹿角市の中心部にある「旧関善酒店」です。幕末に創業した醸造元の母屋として明治38年=1905年に建てられました。

高さ10メートルほどの、吹き抜けが特徴的な土間に面した場所で、いま、ひな人形の展示が行われています。

3月3日の桃の節句、「ひなまつり」に合わせて毎年行われているもので、今年は、段飾りのひな人形が23組、約300体そろっています。

これらのひな人形は、主に50年ほど前に作られたものです。それぞれに個性があり、表情や衣装などが同じものは一つもないといいます。

その中でもひときわ豪華だというのが、こちらの8段飾りのひな人形です。

お内裏様や三人官女、それに五人囃子などに加え、菅原道真、小野小町、柿本人麻呂の3人の歌人が並んでいて、より華やかな雰囲気をつくりだしています。

NPO法人関善賑わい屋敷 勝山さゆりさん
「まだまだ寒い日も続いていて春は遠いかなと思うんですけど、ここに来てちょっと早いおひなさまを迎えてもらえて楽しんでもらえたらなと思います」「お顔の表情だったりその大きさだったり全部が違うんで、その辺を見ていただければいいかなと思います」

120年前に建てられた商家を華やかに彩る、ひな人形の展示は、来月30日まで行われています。

最終更新日:2025年2月25日 18:49
    秋田放送のニュース