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【声優アワード】助演声優賞・阿座上洋平、過去には「声優という夢を自ら断ち切る覚悟でいた」

2024年3月10日 21:45
【声優アワード】助演声優賞・阿座上洋平、過去には「声優という夢を自ら断ち切る覚悟でいた」
授賞式でスピーチする阿座上洋平さん
その年度に最も印象に残る声優や作品を対象に、その業績をたたえる『第十八回 声優アワード』の授賞式が9日に行われ、阿座上洋平さん、石見舞菜香さん、能登麻美子さんが助演声優賞を受賞しました。

阿座上さんと能登さんは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のグエル・ジェターク役、プロスペラ役で、石見さんは『【推しの子】』の黒川あかね役で注目されての受賞となりました。

■阿座上さん「“助ける”という言葉が入っているこの賞が、僕にとっては本当に温かくて誇らしい」

阿座上さんはスタッフやファン、キャラクターへの感謝を述べ、続けて母親とのエピソードを告白。「僕のこの阿座上という名字は母からもらった大切なつながりで、20年前に父ががんで他界して、その日から女手一つで僕と妹を立派に育ててくれました。高校を卒業して1年、僕が養成所に通って、晴れて青二プロダクションに所属することが決まり、それを母に報告しに行ったら、それと同じ日に母が『がんになった』という話をしてくれまして。正直その時、声優という夢を自ら断ち切る覚悟でいたんですけど、母は『せっかくつかんだ夢なんだから』とそっと背中を押してくれました」と、事務所への所属が決まった際の母とのやり取りを明かしました。

「その日から続く夢の道がここにつながっているんじゃないかと思っています。きっと母もすぐそばで、見てくれているんじゃないかなと思います。…そこにいるんですけど」と授賞式に同席した母親に視線を向け、「無理を言って席を用意していただいて」と笑顔で語り、会場をなごませました。

そして「父と母が本当に大切にしていたことがあって、誰かを助けることなんです。この助演声優賞という、“助ける”という言葉が入っているこの賞が、僕にとっては本当に温かくて誇らしいです。僕の表現がこれから誰かの助けになれるように、日々精進します」と意気込みました。